地域への思いは人それぞれ。三越伊勢丹グループと深く関わる人物に、その思いを語っていただきます。
Q1思い入れのある地域や、その地域にまつわる思い出があればお聞かせください。
雪国、新潟…
私は新潟県の南魚沼の山間地に生まれその地で18年間高校卒業までの多感な時期を過ごしました。
新潟の南魚沼地域は当時の小学校の教科書に国内でもっとも積雪の多い地域と掲載されるほど雪深い地域であり2階の窓から出入りが出来るほどの積雪量でした。
坊主頭でハナタレ小僧だった私は夏は川、冬は雪山へ、小学校へ通うのもスキーを履いてという今では考えられないような環境で幼少時を過ごしました。
食卓では地場の季節の野菜の煮物や山菜、漬物が必ずあり、当時の私はそういった田舎の定番料理に飽き飽きしてやれカレーライスやとんかつのような料理をよく母にリクエストしていたことを覚えております。
父は口数が少なく寡黙に自分の仕事に向かう職人でした。
雑誌やテレビの中のから発信される華やかな都会の生活にあこがれをいただき、山や川に囲まれ長い冬の期間四六時中雪が降り続けるような田舎の環境から早く抜け出したたいとぼんやりと感じていたように記憶しております。
当時から30年以上が経ち、今は温暖化の影響もあり雪国南魚沼の積雪量も当時からは想像もできない位減りました。
街並みもすっかりと変わり昭和の田舎の面影もすっかり変わりました。
ただ遠方に臨む山野の風景や山間から流れてくる川の水の鮮烈さは今も変わっていません。
子供たちの髪型は坊主からすっきりとしたスタイルに変わりましたが、生活を囲む自然は変わらずにその素晴らしさを保っております。
当時何もなくて退屈だと感じていた自然の素晴らしや辟易としていた旬の野菜や山菜のもつ滋味の奥深さなど都会での生活を経験してきた今はその貴重さを実感できます。
あまりに月並みですが今の年齢になって田舎のもつ生活の豊さに気づくことができました。
豊富な自然と実直な人柄によって作られる地域のもつ産物の素晴らしさもようやくこの年になって実感することが出来ております。
今必要とされている豊かな生活は地域の中にあるのではと強く感じております。
Q2ふるさと納税を始めようと思ったきっかけと感想を教えてください!
もっと早く始めていればよかった!
ふるさと納税のことは知っていましたが正直ちょっと面倒だな、という気持ちで始めておらず全くのビギナーです。
でも最近初めてみてその手軽さにびっくりいたしました。
登録や手続きは想像していたより随分と簡単でもっと早く始めていればと後悔しております(笑)。
どこの地域の商品にしようかと迷いながら選んでいる時間も楽しく、また、選んだ商品が届くまでの時間も楽しい。
本当にもっと早く始めていればよかった!
Q3三越伊勢丹ふるさと納税を通して実現したいこと。
生産者の皆さんと全国のお客様をつなぐプラットフォームを目指したい。
私が幼少のころと違い今地域で活躍されている皆さんは地域の持つ独自性に対し誇りをもたれております。
どうやって自分たちの地域を盛り上げていくか非常に前向きにとらえて行動されています。
新潟三越伊勢丹でも越品というプロジェクトの中で新潟の地域の生産者の持つ魅力を一緒に高め全国に発信していこうという取組を行っております。その中でも生産者の皆さんからは
「どのようにしたら自分たちの産品を全国の方々に伝えられるか?」という課題をもたれていることがわかっております。
【自らの産品に込められた夢やストーリーを全国、いや世界に向けて発信をしていきたい】そういった皆さんの気持ちをこのふるさと納税の通じてお伝えし、生産されている方々とそれを必要として
生活を豊かにしたいという気持ちの方々を繋げていくことができるようなプラットフォームを目指していきたいです。
Q4最後に新潟のおすすめ返礼品を教えてください!
記憶に残る…
非常に恵まれた自然環境と誠実な仕事によって生み出されるお米、お酒、海産物、果物、金属加工品など素晴らしい返礼品はたくさんありますが私が皆さんにおすすめしたいのは【記憶に残る】<新潟加島屋>さんの「さけ茶漬」です。
人生も折り返しを過ぎた中で最近自分の人生の中で記憶の残るものって何だろう、なんて考えることがふとあります。
目をつぶった時に思い出す光景や味など。自分自身の中での一番って何だろう?
<新潟加島屋>の創業は江戸時代に遡り、新潟を代表する水産加工食品メーカーですがその<新潟加島屋>の看板商品です。
カナダのバンクーバーに自社の養殖場を設立し、寒冷なその地で厳選されたキングサーモンを、独自の技法で1か月にわたり熟成させ、手作業によってさけ茶漬の商品に仕上げられたものです。
4代目社長の「お母さんからの愛情」を形にした記憶に残るさけ茶漬を、是非皆さまに一度お試しいただきたいと思います。
<新潟加島屋>さけ茶漬 セット