Vol. 13 2021.8.13

今、届けたい
「ふるさとのトピックス」
毎月第2金曜日更新

ご存知ですか、二十世紀梨のトリビア 言わずと知れた全国一の梨の産地

二十世紀梨の歴史

二十世紀梨は、明治21年千葉県松戸市で松戸覚之助という当時13歳の少年によって偶然発見されました。
それは、ごみ置き場のまわりに生えていたそうです。この頃、梨といえば果皮が茶色の赤梨であったのに対し、「色は淡緑色で肉質がやわらかく、水分が多くて口の中にいれると自然にとけるような美味しい梨」として注目を集めました。

その後「二十世紀になったら梨の王様になるだろう」と期待して二十世紀梨と名づけられ、まさしくそうなりました。鳥取県には明治37年、鳥取市桂見の北脇永治という人がその苗木を10本購入したのがはじまりです。その後急斜面でも栽培できるということで昭和8年頃から急速に栽培面積がふえてきました。今では全国一の産地となり鳥取県を代表する果物となりました。

二十世紀梨

二十世紀梨の花

一見桜にも似た二十世紀梨の花。4月中旬には一斉に満開となります。
一つの花芽には8〜10個の花が咲きます。
二十世紀の花は「鳥取県の花」にもなっています。

二十世紀梨の花

ほとんど自然交配しない二十世紀梨

二十世紀梨はほとんど自然交配をしません。そのため、あらかじめ準備しておいた他の品種の花粉を花ひとつひとつに丁寧に筆や耳かき棒のようなもので家族総出でつけていきます。

人工交配する花粉は二十世紀梨の花粉ではなく普通は「長十郎」や「新興」などの違う品種の花粉を使います。なぜなら、二十世紀梨の花粉では実がつかないからです。(他家受粉といいます)
花粉をとるにはまず花芽のついた枝を切り、ビニールハウスなど暖かいところに入れて早く花を咲かせ花をとります。とれた花の花粉を目の細いふるいでとり、乾燥してできあがりです。

最近は、花粉をとる機械も普及し、昔に比べ随分楽になりました。交配はとにかく時間との闘いです。一斉に花が咲くため、受粉に適した日にちと時間をのがさないように人工受粉します。

二十世紀梨の受粉作業

二十世紀梨の原木が御神体の神社
<木乃実神社>

鳥取市湖山町東五丁目にある木乃実神社は、二十世紀梨の原木が御神体としてお祀りしてある全国でも珍しい神社です。
この神社の沿革は、昭和15年に鳥取県果物同業組合が県内の梨生産者より浄財を募って計画し、以来、毎年この日を例祭日として果実の豊穰祈願祭が行われ、さらに昭和59年11月からは秋の収穫感謝祭が加わり、年2回の例祭が定着、今日に至っています。現在の地に遷座されたのは昭和48年のことで、鳥取県果実会館の建設に際し、木乃実神社造営奉賛会が組織され、当地に新築・移転されたものです。同時に宗教法人「木乃実神社」が設立され、現在はJA全農とっとりが管理しています。

二十世紀梨を基盤として発展した鳥取県の果樹産業は、本県を代表する基幹産業にまで成長しましたが、木乃実神社はこれからも幾多の困難を克服し、心血を注いだ先人の苦労に感謝し、豊かな実りを祈願する生産者の心のよりどころとして守られていくことでしょう。
ある年、祭礼に酒をだすことをやめた年がありますが、その年の梨は大不作となりました。そのため、翌年からは以前と同じようにお酒を振る舞うようにしたら豊作に恵まれたということがあります。
ちなみに果物が「神」になったのは、「二十世紀梨」と「桃」、「橘」の三つです。

木乃実神社

JA全農とっとり

全国一の生産量を誇る産地として、鳥取県を代表する果物となりました。
袋かけを2回も行い、大切に育てた二十世紀梨はほどよい酸味と、上品な甘さがあります。
旬の味覚をぜひご堪能ください。

鳥取県といえば二十世紀梨ですが、鳥取県オリジナル品種の新甘泉もお楽しみいただけます。   

JA全農とっとり

<二十世紀梨>

ほどよい酸味と、ジューシーで上品な甘さ。
旬の味覚がたっぷり詰まった果実、鳥取の二十世紀梨をお楽しみください。

鳥取県江府町
鳥取県産 二十世紀梨【秀】3kg(三越伊勢丹選定)

寄附金額 12,000円

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鳥取県産 二十世紀梨【秀】3kg(三越伊勢丹選定)
鳥取県産 二十世紀梨【秀】3kg(三越伊勢丹選定)

鳥取県江府町
鳥取県産 二十世紀梨【秀】3kg(三越伊勢丹選定)

寄附金額 12,000円

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<新甘泉>

「新甘泉」は大玉・高糖度で酸味が少ないのが特徴です。
この時期の梨では一番の甘さをご堪能下さい。

鳥取県江府町
鳥取県産 新甘泉【秀】3kg(三越伊勢丹選定)

寄附金額 15,000円

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鳥取県産 新甘泉【秀】3kg(三越伊勢丹選定)
鳥取県産 新甘泉【秀】3kg(三越伊勢丹選定)

鳥取県江府町
鳥取県産 新甘泉【秀】3kg(三越伊勢丹選定)

寄附金額 15,000円

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あの人に聞く
「ふるさと」の魅力
広島三越 社長:吉田 尊弘 氏

地域への思いは人それぞれ。三越伊勢丹グループと深く関わる人物に、その思いを語っていただきます。

Q1 思い入れのある地域や、その地域にまつわる思い出があればお聞かせください。

生まれも育ちも東京都下なのですが、父親が新潟の出身で子供の頃は、毎年夏休みになると帰省しており新潟については多くの思い出があります。

新潟には親戚が多く、フェリーで渡る佐渡島、長岡の花火、市内の海水浴場、夏の弥彦山など多くの場所を訪れたのですが、それらの「場」の記憶は断片的です。しかし、なぜか「食」の記憶は鮮明に残っているのです。
その多くの記憶は郊外にある叔母の家を訪れる際に通う朝市に纏わる思い出です。
枝に付いたままの枝豆(しかも枝には泥が付いた根がついている)、枝から豆をとる作業すら楽しかった記憶や、井戸水で冷やし縁側で兄弟で食べたスイカ(もちろん種飛ばしはした)、子供ながら、どこか冷蔵庫とは違うスイカ本来の甘味を味わえる冷たさを覚えています。
また、房のついたトウモロコシ、採れたてナスの浅漬けなどなど、すべての野菜やくだものは東京でも食することは可能なのですが、どれも同じものとは思えない(頭の中の記憶では…)美味しさ、さらには、味覚だけではなく、トマトの鮮やかな赤、採れたて茄子のつややかな藍色、冷蔵庫とはどこか違う井戸水の冷たさ、枝豆の根についた泥の匂い、鞘についている毛の感触、その記憶は五感で頭の中に残っているのです。

果たしてその記憶が正確なものなのか、子供の経験は乏しくとも新鮮な感覚のせいなのか、唯一の楽しみである夏休みの家族旅行の思い出が50年近くの時間を経て美化されたものなのかどうかよくわかりません。
ただ、大人になってから、あの時食べた野菜、果物以上においしいものに出会った記憶もありません。
当時は田んぼに囲まれていた叔母の家も今はすっかり住宅地に変わり、カエルもメダカも蛍もいなくなったと聞きます。恐らく私が楽しみにしていた朝市もなくなってしまったと思うと懐かしさとともにさみしさを感じます。

吉田社長

Q2 ふるさと納税を始めようと思ったきっかけ。もしくはしていただいた感想。

やはり、「ふるさと」と言う言葉からは、子供のころに毎年帰省した「新潟」を思い出します。
私にとっては「新潟」=「食」になります。ふるさと納税を始めるきっかけは子供のころの根についた土の匂い、トマトの鮮明な赤、トウモロコシの房の感触など、様々なおいしい記憶を求めての「食」探しになります。
また、始めて気づいたのは記憶を手繰る楽しさと共に、大切にしたい日本の農業へのささやかな社会貢献という、自分勝手な精神的な満足が、今年も参加しようと言う継続のきっかけにもなっています。

Q3 三越伊勢丹ふるさと納税を通して実現したいこと。

今の日本では、日常を安全にかつ快適に暮らすための「モノ」は何時でもどこでも手に入れることができる時代になったと思います。
少し大げさな言い方になりますが、日本では「モノ」が飽和してる状態に入りつつあるのではないでしょうか。
しかし、人のこころは「日常の安全」や「快適な暮らし」で十分に満たされるいると感じている人は多くはないと思います。ましてコロナ禍の中、ほっとする気持ち、はっと気づく気づきなど、共感、感動できるモノ・コトを求めている人は多いのかと思います。
ふるさと納税を通じて、地域の「ほっと」や「はっと」と皆様を繋ぎ、共感、感動をお届けすると共に、日本のいいモノ・コトを残すことに少しでも貢献出来たらと思います。

Q4 最後におすすめの返礼品を教えてください!

前述のとおり、共感できるモノ、感動できるモノは人によって様々かと思います。
ただおいしいもの、役に立つものを探すのではなく、子供の頃の思い出であったり、最近に感じた共感や感動を伝手に日本全国から良いモノ・コトを探すのが良いのかと思います。
もし、いいモノ・コトが見つかった際にはSNS等でその気持ちを共有していただけると、日本各地の「ほっと」や「はっと」の共感、感動のループが広がって単なる寄付に止まらないのではないでしょうか。

鳥取県江府町
鳥取県産 二十世紀梨【秀】5kg(三越伊勢丹選定)

寄附金額 18,000円

詳細はこちら

鳥取県産 二十世紀梨【秀】5kg(三越伊勢丹選定)

鳥取県江府町
鳥取県産 二十世紀梨【秀】5kg
(三越伊勢丹選定)

寄附金額 18,000円

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今月の郷土料理 ふくはえ縄漁発祥の地、徳山から”幸ふく”をお届けします

縁起物「福(ふく)」

フグを縁起物として「福(ふく)」と呼ぶ山口県周南市は、トラフグを傷つけず捕獲し、鮮度と品質を高く保つことの出来る延縄(はえなわ)漁法の発祥地として全国にも名高く、市内の鮮魚店等でも気軽に買い求めることができるほど、市民に愛される食材として地域に浸透しています。

トラフグ

徳山のふくについて

徳山は、ふくのふるさとと呼ばれることがあります。
ふくの漁で一般的に行なわれる延縄(はえなわ)漁が、徳山の粭(すくも)島が発祥だからです。
周防灘に突き出た半島と小さな橋で結ばれた周囲2km程の小島である粭島がふく延縄漁発祥の地となったのは、島の周辺の周防灘がふくの最高級品「とらふく」の好漁場であったからです。

ふく延縄漁は、ふくを傷つけず丁寧に釣りあげる事で知られ、 ふくの最も代表的な漁法として西日本一帯に広まりました。
そんな延縄漁で獲られる粭島のとらふくですが、今では獲れる時期が短くなり、 幻のふくと呼ばれています。

粭島

徳山ふくセンター

ふぐの旬は秋の彼岸から春の彼岸まで”と言われていましたが、徳山ふくセンター(株)では1年中美味しいふぐをお召し上がりいただけます。

徳山ふくセンターの"とらふくの刺身"は一度も冷凍せずにお届けしています。冷凍過程を経ずにお届けするふく刺しは、まさに絶品です。
他との違いをぜひご賞味ください。

徳山ふくセンターロゴマーク
徳山ふくセンター

届いてからすぐ
ふぐ料理専門店の味を
お楽しみいただけます。

厳選された国産のとらふくのみを使用したフルコースセットです。
ふく刺しは一度も冷凍していない身を一枚一枚丁寧にひいています。また、厚めにひいているので一枚からでもしっかりとした歯ごたえと甘みを楽しむことができます。
とらふくのアラからでた出汁により、ふくちりは野菜をおいしく食べられるといわれています。しめは出汁を使って雑炊をお楽しみください。

生の橙酢を使ったオリジナルの特選ぽん酢がさらにふく刺し、ふくちりの味をおいしく演出します。ひれ酒ができる乾燥ひれも付いています。

山口県周南市
国産とらふくフルコースセット(2人前)

寄附金額 63,000円

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国産とらふくフルコースセット(2人前)
国産とらふくフルコースセット(2人前)

山口県周南市
国産とらふくフルコースセット
(2人前)

寄附金額 63,000円

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「用の美」を愉しむ暮らし たたら製鉄の技術を受け継ぐ
高級特殊鋼「ヤスキハガネ」

安来節とハガネのまち

島根県では、古くから「たたら」と呼ばれる製鉄技術による鉄づくりが行われ、安来港は鉄の積み出し港として栄えました。

「安来節」も鉄の交易で各地の船頭が唄う民謡などの影響を受けて生まれ、どじょうすくい踊りとともに全国に広まりました。現在では、たたら製鉄の技術を受け継ぐ高級特殊鋼「ヤスキハガネ」の製造や鉄鋼製品の加工業が市の主要産業として発展し、その歴史を伝えています。

日本古来の製鉄法である「たたら製鉄」。たたら製鉄の歴史の中で生み出された特徴豊かな地域の文化と産業、自然景観、そして今もなお受け継がれる技術と伝統は、「出雲國たたら風土記 〜鉄づくり千年が生んだ物語〜」として日本遺産にも登録されています。

安来節

安来鋼『ヤスキハガネ』の歴史

NHKの人気番組だった『プロジェクトX』に特集された、伝統的製鉄技術(たたら)は、宮崎駿監督作品アニメ映画『もののけ姫』にも登場しました。この(たたら)で造られる玉鋼(たまはがね)こそが、安来鋼「ヤスキハガネ」のルーツです。古来より島根県出雲地方では良質な砂鉄(真砂砂鉄)が採取でき、中国山脈の森林より作られる炭が豊富にあることで鉄文化が栄えました。

たたら製鉄は砂鉄とほぼ同じ重量の炭を使います。同じ重量といっても砂鉄と炭とでは容積がずいぶん違います。この地で栄えたのは、砂鉄の質、量はもちろんのことですが、近くで炭の確保、保管できることも重要な要因でした。

このような好条件が揃っていたことと、たたら操業を仕切る優秀な村下(むらげ)が集まっていたことで、この地で多数のたたらが操業され、たくさんの良質な玉鋼が全国に送り出されていました。その玉鋼の積出港として栄えたのが、安来節で有名な安来市です。

そして、その後、この安来の地で古より受け継がれる和鋼の伝統知識を基に、日立金属(株)安来工場で同社最新の技術と経験を駆使して造られる鋼こそ、高品質な鋼として世界的に有名な安来鋼「ヤスキハガネ」です。

玉鋼

安来鋼「ヤスキハガネ」の刃物鋼は
なぜ優れているのか

安来鋼「ヤスキハガネ」刃物鋼は切れ味に悪影響を与えるリン、イオウなどの不純物を極限まで排除しています。

それにより、硬くて永切れするが、粘りがあり刃欠けしにくい理想的な刃物が造れるのです。

ゆずたま

安来鋼・守谷宗光について

岡山県出身の刀匠「青龍斎宗光」こと守谷善太郎がで創業した、「守谷刃物研究所」の一般家庭用刃物部門として設立。

安来鋼を用い、刀匠の知識と経験を活かした最適な熱処理をすることで、長く使い続けることのできる品質の高い刃物を製作しています。

守谷宗光

オールハガネのため研ぐことにより
永くお使いいただけます。

ニッケル、クロムを加えた「安来鋼 銀紙3号」製で、
サビにくくお手入れのしやすい三徳包丁。
野菜から肉、魚まで幅広い用途でお使いいただけます。

島根県安来市
銀紙3号 口金付三徳包丁 手研仕上 刃渡18cm

寄附金額 43,000円

詳細を見る

銀紙3号 口金付三徳包丁 手研仕上 刃渡18cm
銀紙3号 口金付三徳包丁 手研仕上 刃渡18cm

島根県安来市
銀紙3号 口金付三徳包丁 手研仕上 刃渡18cm

寄附金額 43,000円

詳細を見る

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