Vol. 7 2021.2.12

今、届けたい
「ふるさとのトピックス」
毎月第2金曜日更新

時代と共に歩んだ
パン焼器
南部鉄器で、おうち時間を楽しく・美味しく。

タミパン=タミさんのパン焼器

眺めているとどこか懐かしさを感じさせてくれる、南部鉄器のパン焼器。それが<タミさんのパン焼器>です。

宮城県登米町生まれのタミさんは20歳のときに金物店を営む近江家に嫁ぎました。舅、姑、勤さんの兄弟4人に、住み込みのお手伝いや番頭さん、事務員さんがいる16人の大家族。娘二人、息子一人の子宝にも恵まれ、忙しいなかにも家族と仲睦まじい時間を過ごしました。

それは、戦争中・戦後の時代であっても変わることはありませんでした。タミさんが<タミパン>の原型となるパン焼器に出会ったのは、日本がアメリカからの食糧援助に頼り、配給制度があった時代のこと。

航空機用の金属「ジュラルミン」で作られたパン焼き機との出会い。

タミさんはある日露店でドーナツ型の珍しい形の鍋を見つけました。「これでパンを焼いて子どもたちに食べさせたら喜ぶべな」タミさんは迷わずこのパン焼器を買いました。

当時は食糧のみならず生活に必要なもの全般が不足しており、鍋や釜、食器といったものは、戦争後に使わなくなった航空機用の「ジュラルミン」という金属で作られました。タミさんが見つけたこのパン焼器も、このジュラルミンでできていました。

タミさんの子どもたちは、この鍋で焼いたパンに大変興奮しました。

「パンに砂糖をいれだがな?」

「今日はパンでも焼ぐべ」タミさんがそう言うと、子どもたちは七輪の周りに集まり、まだかまだか、とパンが焼きあがるのを楽しみに待ちます。「今日のは少し焦げだね」そんな言葉のやりとりも、パンを一層美味しく感じさせてくれます。

孫やひ孫たちから「パンを作ってほしい」とリクエストをされるタミさんは、パンを作っている最中に、何度も「パンに砂糖をいれだがな?」と確認をするそうです。戦後、砂糖が手に入りにくい中、つぶしたかぼちゃを小麦粉に混ぜて甘みを出したタミさんの、大事な確認作業。数十分焼いて冷ましたら、そのまま鍋を逆さにしてポンっと取り出したら、できあがりです!

100V 卓上IH対応可。生まれ変わった
<タミパン>。

タミさんが100歳を迎えた記念に「タミさんのパン焼器」は「タミパンクラシック」に生まれ変わりました。

いろいろな熱源で使いやすい構造となり、温度検知センサーコンロでも使用できます。中央の底の4ヶ所の穴から、熱を内部にしっかり送り込みます。

岩手県奥州市 「OIGEN」南部鉄器 タミパンクラシック

寄附金額 30,000円

詳細はこちら

岩手県奥州市 「OIGEN」南部鉄器 タミパンクラシック

岩手県奥州市 「OIGEN」南部鉄器 タミパンクラシック

寄附金額 30,000円

詳細はこちら

あの人に聞く「ふるさと」の
魅力
仙台三越店長:山室隆氏

地域への思いは人それぞれ。三越伊勢丹グループと深く関わる人物に、その思いを語っていただきます。

Q1思い入れのある地域や、その地域にまつわる思い出があればお聞かせください。

私は大分県の生まれで、小学校と中学校は福岡県で過ごしました。

大分での居住期間は短かったのですが親戚が多くいたため、小学校の頃は毎年大分を訪れていました。親戚で国東半島にある杵築(きつき)市でみかん農園を営んでいる一家がいました。そこに従兄弟で同年代の2名がおり、私を含めた3人でよくみかん畑でキャッチボールをして遊びました。ボールは熟す前のまだ緑色の硬いミカンを代用していました。今思うと食べ物を粗末に扱うことは不謹慎ですが、硬さや大きさが丁度ボールとして手頃でした。

そのキャッチボールがきっかけか分かりませんが、私以外の2人はその後も野球を続け、甲子園出場を目指しましたが残念ながらその夢は叶いませんでした。従兄弟のうち1名が現在ミカン畑を継いでおり、今も変わらず年に1回ミカンを送ってくれるのが何よりの楽しみです。

もう1つの思い出は福岡についてです。平成31年4月に仙台三越に赴任しました。赴任時にたくさんのお取組先の方にご挨拶させていただきました。ある食品大手の取組先の支店長との挨拶の中で出身が福岡と聞き、さらに話をすると私の出身中学の先輩にあたる方でした。仙台で福岡の中学の先輩に出会うなんて偶然もあるものだなあと思いました。当時の先生の話などもっとしたかったのですが、残念ながらその後コロナで会うことができないまま、先輩は東京に転勤になってしまいました。

年月を経て、今となっては東京に住んでいる期間が圧倒的に長くなったのですが、多感な幼少期を過ごした九州の大分や福岡の頃のことがいつまでも忘れられません。

Q2ふるさと納税を始めようと思ったきっかけ。もしくはしていただいた感想。

「三越伊勢丹ふるさと納税」のサイトが開設された令和元年にふるさと納税を始めました。ふるさと納税は自分が選んだ市町村を支援できること、また税金の取り扱いのメリットなど導入当時からその特徴は理解していました。ただし、導入時は所得税の確定申告の手続きの手間、またECサイトでカード決済について元々消極的だったため、実際に始めるに至りませんでした。

三越伊勢丹グループでサイトが開設され、安心して始めました。今は一定の要件で確定申告が不要になりましたのでそれも始めるきっかけになりました。

Q3コロナ禍において、仙台三越に起こった変化やエピソードなどを教えてください。

コロナ禍にあっても安心してお買い物ができ、従業員が安心して働ける環境づくりを徹底しています。

お客様の総数は残念ながら減りましたが、食品フロアは近隣の方々が食材をお求めにコロナ前よりたくさんいらっしゃいます。昼時には近くにお勤めの方々がお弁当を買いに訪れる人数も増えました。仙台三越が近隣の方々の食を支えるインフラの一部になっていることを改めて実感しています。私も出勤日は昼夜ともお店で総菜やお弁当を調達しています。

従業員には感染防止対策として多くのお願いをしています。昼休憩時に仲間とおしゃべりしながら食べないこと、しゃべる時はマスク着用を徹底することなど、お客様と接客時以外の休憩時間中も感染防止をお願いしています。

また会社として従業員にコロナに対する情報発信をきめ細かく行うことに注意しています。デジタルによる発信はもちろんですが、朝礼などアナログ発信も効果があります。粘り強く感染防止に努めてまいります。

Q4三越伊勢丹ふるさと納税を通して実現したいこと。

仙台三越は地元企業として東北、宮城、仙台を盛り上げる役割があります。特に百貨店として多くの商品を取り扱う我々は、地元産品をたくさんの方に知ってもらうことが重要な役割と考えます。取組の1つとして、東日本大震災後から東北の優れた銘品を紹介することを目的に「むつめくTOHOKU」というイベントを定期的に店舗で開催し、多くの方に紹介しています。

「三越伊勢丹ふるさと納税」は地元貢献をさらに進化できる優れたコンテンツだと考えています。「三越伊勢丹ふるさと納税」は東北に限定されず全国の三越伊勢丹ファンに発信可能です。全国の人に東北の市町村に興味をもってもらう、各地域の産品を知ってもらうきっかけとなります。

東北6県には200を超える市町村があります。現在「三越伊勢丹ふるさと納税」で提供する東北地方の市町村は14自治体です。三越伊勢丹グループのバイヤーと仙台三越がタックを組んで、取組む市町村を増やし、多くの東北の市町村を全国の方に知ってもらえるようより一層頑張ります。

Q5最後におすすめの返礼品を教えてください!

私は食材で苦手なものが多く、また料理も不得手です。

「三越伊勢丹ふるさと納税」のサイトに各地のおいしい食べ物が掲載されていますが、自分で調理することを想像すると返礼品選びにはいつも悩みます。初年度は湯煎だけで簡単に食べれる山形県米沢市の「米沢牛すき煮セット」を見つけました。温かいごはんに米沢牛をかけて食べましたが、手軽でありながら米沢牛のおいしさを十分に堪能できました。

令和2年の返礼品はコロナで家飲みが増えたことから、岩手県遠野市の「キリン一番搾りとれたてホップ」(10月から1月までの期間限定商品)を選びました。遠野市で生産しているホップを使用している品物とのことです。

そのようなわけで、私が選ぶものは限られますが、その中で返礼品探しを結構楽しんでおります。

米沢牛すき煮セット100g×3個

寄附金額 19,000円

詳細はこちら

米沢牛すき煮セット100g×3個

寄附金額 19,000円

詳細はこちら

今月の郷土料理 きりたんぽ発祥の地、
秋田県鹿角市から。

外食では味わえないこだわりの時間を、ふるさと納税の返礼品で。

冬の鍋。

「きりたんぽ」は、つぶしたうるち米のご飯を杉の棒に先端から包むように巻き付けて焼いた「たんぽ餅」を、食べやすく切った秋田県の郷土料理。きりたんぽ鍋の発祥の地である鹿角市は、秋田県の北東部に位置しており、かつては日本屈指の銅山「尾去沢鉱山」をはじめとする鉱業が盛んな地域でした。

明治初期に新米の収穫時期にハレの日の名物料理として振舞われたことから普及したきりたんぽ鍋は、冬の鍋の定番として愛されています。

鶏(比内地鶏)のガラでとった出汁に醤油・酒・砂糖を足した醤油味のスープに、具はゴボウ、舞茸、比内地鶏・ネギのほか、鍋に香りと食感をプラスしてくれるセリが定番です。

お肉・野菜もセットでお届けします。

鹿角市の割烹<美ふじ>の名物ママが作るきりたんぽは、比内地鶏ガラを5時間以上じっくり煮込んだ自家製のスープ。

代表的な具材もセットになっており、すぐにお楽しみいただけます。焼いた「たんぽ」に味噌を塗って食べる「みそたんぽ」もあわせてお届けします。

秋田県鹿角市 比内地鶏きりたんぽ鍋セット みそつけたんぽ付き

寄附金額 21,000〜41,000円

返礼品一覧を見る

秋田県鹿角市 比内地鶏きりたんぽ鍋セット みそつけたんぽ付き

寄附金額 21,000〜41,000円

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「用の美」を愉しむ暮らし 手しごとで編む
<白田のカシミヤ>

生活をより豊かに。事業者の心が込められた、使いやすく美しい返礼品をご紹介します。

寒さを知る東北・加美町から

宮城県加美町にある<有限会社シラタ>は、町のシンボル「薬莱山」や工場のすぐ側を流れる「鳴瀬川」などの自然をごく身近に感じながら、カシミヤやリネン、コットンといった天然素材と向き合っています。

手動の編み機や縫製機を使い、職人のチームワークで一枚一枚思いを込めて編み上げたニットの数々。時間と手間が掛かっても、電動の自動編み機には出せない風合い・肌触りがあるからこそ、この製法にこだわり続けています。

人の手の力を信じて。

白田のニットは職人の手から生まれています。使用する「手横編み機」は、機械ではありますが、目の増減、柄、糸の配色、編む作業は全て手作業で行います。自動の編み機による製品と比べて、編み目も均一で美しく、やわらかな質感を生み出せることが最大の魅力です。

編み手の技術次第で、編み目をぎゅっと詰まらせて編む「度詰(どづめ)」や、編み目をゆるく編む「度甘(どあま)」といった、幅広い表情の編み地も可能となります。手横編み機を使用する工場は国内で数社しかないといわれる現在、若手育成にも積極的に取り組み、技術継承にも貢献しています。

袖や身頃などのパーツを縫い合わせる縫い糸にもカシミヤを使用するほか、貴重なカシミヤを無駄にしないために余り糸を使い、ボタン・ネームタグ付けも職人がひと針ひと針、手しごとで仕上げます。

右へ左へと編み機を操る手、小さな網目を針に通す手、ボタンやタグを縫い付ける手....出来上がったニットに袖を通せば「人の手のあたたかさ」を体中で感じることができます。

サステナブルなファッションを楽しむ。

<白田のカシミヤ>はご自宅でお洗濯できますが、より長く気持ちよく着れるようメンテナンスを行っています。

冬の間の汚れやほつれ、穴などの傷みを、夏の間にお直しし、専門の洗いをかけて風合いを取り戻します。「私たちが作ったものだから、ずっと面倒を見ていきたい」という職人のこだわりです。

宮城県加美町 白田のカシミヤ

寄附金額 45,000〜330,000円

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宮城県加美町 白田のカシミヤ

宮城県加美町 白田のカシミヤ

寄附金額 45,000〜330,000円

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