岩田屋本店 / 福岡三越
1754年、中牟田小右衛門は岩田屋の前身となる呉服商「紅屋」の営業を開始しました。その後1764年に屋号を「岩田屋」に変更し、呉服商としての歩みを経て、1936年10月、九州初のターミナルデパートとして天神に岩田屋が開店。2016年には開店80周年を迎えました。
福岡三越は1997年10月に三越初のターミナル百貨店として天神の西鉄「福岡駅」内に開店。同じく2017年に開店20周年を迎えました。
両店ともに長い期間にわたり地元・福岡のお客さまに支えられ、発展してきた百貨店です。
本州と九州、アジアと日本の交差点として、さまざまな人や文化を古くから受け入れてきた福岡県には、古からの歴史と文化に裏付けされた伝統工芸品、また、海にも山にも恵まれた豊かな地形と個性豊かな人が生み出してきた様々な食の魅力が詰まっています。
わたしたち岩田屋本店・福岡三越は、これからも福岡の素晴らしさを、全国・世界へ発信し続けてまいります。
(株)岩田屋三越では、農作物の育成や収穫を通して、従業員が主体的に地域の現状や社会課題を知ることを目的とした「岩田屋三越ファーム」プロジェクトを実施しています。
このプロジェクトは、2017年度に佐賀県唐津市「大浦の棚田」で米作りをしたことから始まります。その後、2018年度には、福岡県筑後市でお茶の栽培を、福岡三越屋上で屋上養蜂を、2020年度には熊本県菊池市で栗の栽培を開始し、同じ2020年度には銘茶のふるさと、福岡県八女市でもお茶の栽培を開始しました。育てる農作物の種類や作業する場所が増えることは、多角的な社会課題の発見につながっています。
最近は気候変動に伴い、九州地方は災害に見舞われることが増えています。その影響で、米作りは2020年度より地元、福岡県朝倉郡東峰村竹地区に生産の場を移しました。竹地区の棚田は、蛍の生息地の名所です。しかし、2017年の九州北部豪雨による水害で壊滅的な被害をうけ、蛍の姿はほとんど見ることができなくなりました。竹地区の棚田の復活と維持の一助となるため、2020年度から棚田米作りを開始。蛍が戻る日に向けて活動を続けています。収穫した農作物は、商品として店頭で販売しています。中には、お中元・お歳暮のギフトになるものもあります。手間暇かけて農作物を育てることは、従業員の意識を変えています。
また、商品の販売時にその体験をお客さまにお伝えすることで、農業を中心とした環境問題への関心を高めていただいています。
(株)岩田屋三越では今後もこの取り組みを強化してまいります。