Vol. 8 2021.3.12
今、届けたい
「ふるさとのトピックス」
毎月第2金曜日更新
春の訪れとともに解禁される、静岡県駿河湾のしらす漁 南アルプス伏流水と鳴門のうず塩を使った丸三水産の釜あげしらす
静岡県の中部に位置する吉田町は、駿河湾と大井川に面した、一年を通して温暖で過ごしやすい気候の町。
日本有数のしらすの水揚げ量・生産量・消費量を誇る静岡県の中でも唯一しらす専門の港である「吉田港」では、1月〜3月中旬の禁漁期間を経て毎年3月22日よりしらす漁が解禁となります。漁の日の朝には、陸で待つ女性たちが船からしらすを上げる様子を見ることができます。
キラキラと輝く、獲れたての生しらす。
ここから水揚げされる新鮮な生しらすは地元でしか味わえない味。
水揚げされたしらすは、わずか1分ほどで漁港の目の前の丸三水産の煮釜に入り、職人が手早く、丁寧に、抜群の塩加減で茹で上げます。
水は名水大井川水系 南アルプス伏流水、塩は鳴門のうず塩を使用。
目利き・スピード・水・塩、技、すべてに妥協なし。
これが丸三水産のしらすの美味しさの理由です。
三越伊勢丹ふるさと納税では、同じく3月に解禁となる桜えびとなどをセットにした返礼品をご用意。
獲れたてをさっと茹で上げ、急速冷凍しました。そのままでももちろん、かき揚げ、サラダ、パスタにしても彩り、上品な風味、甘みをお楽しみ頂けます。減塩・無添加の特性ダレに漬け込んだ生しらす沖漬けは、お酒のあてに、温かいご飯・酢飯にも相性抜群です。
あの人に聞く「ふるさと」の
魅力
静岡伊勢丹 社長:嶋田 正男 氏
地域への思いは人それぞれ。三越伊勢丹グループと深く関わる人物に、その思いを語っていただきます。
Q1思い入れのある地域や、その地域にまつわる思い出があればお聞かせください。
静岡に赴任して間もなく1年が経ちます、静岡は生産される農作物の種類がとても多い県です、代表的なものはお茶ですが、太平洋に面した温暖な気候の下、柑橘類の生産も盛んです。以前までは、赴任していた愛媛から温州蜜柑をお世話になった方々に贈っていたのですが、静岡に来たからにはやはり静岡の蜜柑を!と出会いを求め柑橘農家を訪ね回りました。その中で清水の東名高速道路建設の為、山を切り崩して作られた農園で、代々引き継ぎながらも新しい蜜柑の魅力を生み出そうと奮闘する若い夫婦に出会いました。「恋蜜」という名前も素敵で味も絶品なその蜜柑と、その志に感動し、さっそくお願いすることに。
私がわがままを言って特別にお願いしたことは、「選別無し、キズあり可、味は保証、もぎたてで」夫婦が丹精込めて育てた蜜柑を一つとして無駄にしないで私の大切な人に届けて欲しいと思ったのです。それは社長として部下たちへの想いを重ね合わせました、一人として無駄な人財はいない、いろいろな人財がいていいと。そして素敵な黒色の箱で届けられた蜜柑には、「嶋田様よりご依頼賜りました早生みかん恋蜜をお届けさせていただきます」と奥様の手書きの一筆箋が添えられていました。太平洋と名所日本平を臨み一日中陽射しを浴び、夕暮れ時にはオレンジ(蜜柑)色に染まる農園で育った蜜柑は 酸味と甘さのバランスが抜群で、お届け先の皆さんからも「恋蜜」はとても美味しかったと感動の声が届きました。農園の夫婦からご賞味いただいた方まで思いが通じた感があり、この絆に胸が熱くなりました。お二人の創り出す今後の蜜柑が楽しみでなりません。
Q2ふるさと納税を始めようと思ったきっかけ。
三越伊勢丹ふるさと納税コンテスト川柳の部で「納税が 行けぬ故郷を 近くする」という作品に心を打たれ、静岡伊勢丹賞を贈呈させていただきましたが、それがきっかけで自分も始めようと思いました。
本当の自分の故郷である市への納税と返礼品の味は、コロナ禍の中で帰れぬ故郷と家族との距離を縮めてくれるような気がしています、返礼品以上のものをいただいた気分です。
Q3コロナ禍において、静岡伊勢丹に起こった変化やエピソードなどを教えてください。
コロナ禍で、店を開けられる事 お客さまに会えること、働ける事が あたりまえではなく有難いことなのだと身に刻むような思いをしました。また地元の元気があってこそ私たちも商売ができることを改めて感じていました。
静岡の商業施設で連携した「ガンバロウシズオカ」のムーブメントの中 苦しむ地元飲食店のお役に立てたらと6店の様々な飲食店のお弁当を地下の食品売場で販売しました。各店の店主は、自店で提供する料理は抜群ですが、弁当や総菜の販売は初めての経験の中、前のめりの姿勢で取り組み安心安全の為に自ら営業許可を取得し百貨店の店頭で胸を張って販売することができるようにしてくれました。
また店主が自ら販売に立ち、お客様のニーズを汲み取り切磋琢磨し創意工夫を重ね、日々メニューが進化していく姿は感動すら覚えました。個性溢れるその味は、お客さまから大好評で、今では名物化し定期的に販売してもらっています。長年百貨店で商いをしてきましたが、コロナ禍の中だから生まれた他店ではマネができない奇跡的な企画だと思っています。
Q4三越伊勢丹ふるさと納税を通して実現したいこと。
コロナ禍の中で、2020年4月5月店舗の休業を強いられましたが、百貨店が閉まると、取引先だけでなく、その向こうにいる生産者の方々までが辛くなるということを痛感しました。商品の供給(サプライチェーン)の中で一番しわ寄せがくるのは川上の生産者です。
納税だけでなく全国の生産者を元気にしたい。ふるさと納税はその仕組み上、年末での動きが中心になりがちですが、コロナ禍が続く中、生産者の為にも三越伊勢丹グループの独自の提案力とネットワークを生かして、まさに今、お役に立てる時だと思っています。
Q5最後におすすめの返礼品を教えてください!
これからの時期 旬を迎えるものは、海産物も豊富な静岡の中で、なんといっても「しらす」です、他の県でも漁はありますが、深い駿河湾「しずまえ」というエリアで獲れるしらすは絶品です、本当は獲れたての生しらすが最高なのですが、全国の皆さまには、釜揚げでのお届けになります。温かいご飯の上に、たっぷり振りかけて海の香りと共に味わっていただければ充分満足していただけると思います。
無尽蔵に思えるしらすですが、実は禁漁期間も設けられ資源を大切にしながらの漁が続いています、解禁になる3月中旬からの「はしり」のしらすは特に絶品です、是非ご堪能ください。
朝食時間
耕作放棄地を再生した自社農園で作る
<清里ジャム>の超低糖度ジャム。
その日がすこし、楽しくなる、
とっておきの朝ごはん。
耕作放棄地を再生し、6次産業化。
北杜市は山梨県の北西部、長野県との県境に位置し、八ヶ岳、南アルプス甲斐駒ヶ岳、瑞牆山、金峰山など美しい山々に囲まれた日本有数の山岳景観を誇るエリアです。澄んだ空、山々が育む清らかな水、日照時間の長い太陽の恵み、それから育まれる、おいしいお米や高原野菜、こだわりのお酒などは国内外で多くの人に愛されています。
八ヶ岳南麓・清里高原の自然豊かな牧草地に<清里ジャム>はあります。耕作放棄地を再生し自社農園でフルーツを栽培。農家の皆さんと協力し、ていねいに優しく心を込めた製品づくりを行いながら6次産業化を進めています。
原点は、ペンションの朝食で提供されるブルーベリージャム。
<清里ジャム>社長 佐野間 芳樹氏は1987年、東京のアパレル会社を退職し、ペンション経営のため清里に移住。清里は多くの観光客で賑わい、たくさんの宿泊客がいましたがワインを除くと果物の加工品もほとんど見受けらず、規格外の果物は廃棄されているのが現状でした。
清里ジャムの原点は高原の大地に植えた一株のブルーベリーの苗木。そして、ペンションの朝食で提供される小鍋で作るブルーベリージャムです。2003年、地域資源を活用した特産品開発、農業と観光の振興を目的に農業法人清里ジャムを設立。耕作放棄地を再生した自社農園では、八ヶ岳の冷涼な気候を活かした国産では極めて希少な、ブラックカシスやレッドカラント、グズベリーなどのスモールフルーツの栽培を始動しました。
<清里ジャム>3つのこだわり
<清里ジャム>の有する低温濃縮技術と丁寧な手仕事を駆使して、自然でフルーティーな「健康志向の糖度37度の超低糖度ジャム」が完成しました。
Quality
果物本来の味や香り、色が失われないように日本人らしい丁寧な手仕事と真空低温濃縮という特殊で確かな技術で製造しています。
Security
保存料やペクチンなどの添加物を一切使わず果物やビートグラニュー糖など全て日本の素材で作っています。
Material
北杜市や山梨県の素材を中心に生産者の顔が見える形で直接仕入れた安心な素材です。
今お申し込みいただける「春夏」ジャムセット
レッドカラント・巨峰ジャム・柚子・キウイ・王林・ルバーブのジャムをセットでお届けします。
「用の美」を愉しむ暮らし
大切な気持ちを手紙に綴る。
<大直>の便箋セット。
生活をより豊かに。事業者の心が込められた、使いやすく美しい返礼品をご紹介します。
高まる「手書きされた文字」の価値
瞬時に届くメールや、相手の声だけでなく姿も伝えられるテレビ電話など、レスポンスの早いコミュニケーションが主流になった現代では、直筆の手紙を贈るシーンは減りつつあります。しかし、書き手の大切な想いやぬくもりを伝えてくれる「手書きされた文字」は、遠くの友人や家族に気軽に会うことができないコロナ禍の現在、大切なコミュニケーションのひとつ。時に、言葉以上の温かい気持ちを伝えてくれます。便箋に触れた手からもその思いが伝わるような、やさしい風合いのレターセットをご紹介します。
甲斐に名紙あり
1000年の歴史を持つ和紙の産地・山梨県市川大門。2005年に三珠町・六郷町と合併し「市川三郷町」と呼ばれるようになりました。甲府盆地の南西に位置し、南アルプスを源流とする釜無川と、秩父山系を源流とする笛吹川が合流し富士川となる左岸に位置しています。
日本古来より続く暮らしの美意識を描き続ける製品作りをしている<大直>は「水の国甲斐」とよばれたこの地で創業し、今日まで変わらず和紙の可能性と美しさを追求しています。
幕府献上紙を機械漉きで復刻。
『肌吉紙(はだよしがみ)』とは甲斐の風土に育まれた伝統の和紙。その名は美人の素肌のように美しいことに由来し、江戸時代には幕府の御用紙として奉上されるようになりました。
その肌吉紙を、機械漉きでペン・万年筆・筆に適した紙として復刻。やわらかな色味のぼかしの色を加えた便箋と封筒をセットに、カシュー塗の文庫箱に詰め合わせしてご提供します。
暮らしに寄り添う和紙の数々
[<大直>は和紙に関わり、その豊かな歴史を持った素材に広く関わりながらも、現代の暮らしに寄り添うことを大切にしています。
素材を見つめて生まれた<大直>の紙製品は「書き物としての紙」だけにとどまらず、干支や季節を楽しむ和紙飾りや和紙の強度に着目をした日用品、服飾まで多岐に渡ります。