最優秀賞
後藤えりな
選評:日本風景写真家協会 写真家・新海良夫 氏
世界遺産の越中五箇山相倉集落、合掌造りの家並みが灯りに照らされて夕暮れの中に浮かび上がっている。もう寒さが厳しくなる時刻なのに暖かく優しく感じられる景色は、日本人が昔から大切にしてきた心の風景に違いない。 そんな気持ちを感じながら作者はシャッターを切っていたのでしょう。
この写真は、左右が木々で黒くつぶれているのが幸いして、集落に視点が集まり、その集落の背後に見える靄(もや)と山、沈みかけた空へと視線が移る。
まるで今、カメラの立つ位置で自分もそこで見ているような印象を感じ取ることができるから不思議。まさにふるさとの風景を感じ取れる作品です。
優秀賞
選評:日本風景写真家協会 写真家・新海良夫 氏
幻想的な色合いに目を引かれます。豪快な滝の表情は、高速シャッターの選定でさまざまな模様を描きながら落下してゆく様がよくわかります。
滝壺から上がる水の飛沫が、シルエットの男女の姿を浮かび上げ、左右にある木が画面の安定感を作り上げています。
豪快さと緻密さがよく表現されていることに感心しました。
選評:日本風景写真家協会 写真家・新海良夫 氏
徳島県 吉野川のシラスウナギ漁。
夜が明ける前の川面に漁船の灯りが描く光と波模様がとても美しい。小舟の配置がとても素晴らしく、画面の上部に見えるビルなどの街明かりとのバランスも絶妙である。
この明るさでシャッターは1/30秒の設定で船の揺れ動きを最小限にしている技術力の高さに感心いたしました。
小舟に乗って漁をしている人たちの息使いまで聞こえてきそうな写真です。